戦後日本は、平和と豊かさを求めて努力し、世界に類を見ないほどの
経済成長をとげました。それとともに土地に対する権利意識は高まり、
隣地の方との境界争いが発生する事もあります。
この境界争いは、境界が不明なために起こります。お互いの所有者が
境界標を設置していなかったり、設置した境界標を管理していなかったことが
原因です。
しっかりした境界標が設置されているところはともかく、木や垣根などで
おおよその位置はわかっていても、塀を作り直したり所有者が変わったりして、
正確な境界点がわからないために、隣地の方とトラブルが起きることがあります。
境界が不明ということは、その土地が現地において特定できないということです。
あなたの大切な財産を管理するためには、境界点に永久標識を設置して、
維持管理することが大切な事です。
自分の土地は登記されているから大丈夫と考えている人が多いようです。
ところが、現地に境界標が設置されていないためにお隣との付き合いが不仲
になったり、紛争にまで発展することもあります。
永久標識は、物理的にも精神的にも大きな支えになります。
このページは日本土地家屋調査士会連合会発行の『境界立会のお願い』と
題するリーフレットから複製したものです。